Lo-Fi制作 英語 / 映像中心で言語不問

L.Dre — 倉庫作業員からDeutsche Grammophonへ。Lo-Fiビートで世界を変えたLAの青年

L.Dre 登録者 約42万人(2026年3月時点)

Frank Oceanのlo-fiリミックスでTikTokを席巻し、Steven Universeのフリップで5000万再生。世界最古のクラシックレーベルからアルバムをリリースした異色のlo-fiプロデューサー。

L.Dre — 倉庫作業員からDeutsche Grammophonへ。Lo-Fiビートで世界を変えたLAの青年

Frank Oceanの「Chanel」をlo-fiにリミックスしたら、TikTokで1,000万本以上の動画に使われた。Steven Universeのテーマ曲をフリップしたら、Spotifyで5,000万回再生された。Will SmithとKylie Jennerがその音を使った。そして、世界最古のクラシック音楽レーベル Deutsche Grammophon からアルバムをリリースした。

これが L.Dre の物語だ。ロサンゼルス・サウスセントラル出身、27歳。ファッションブランドの倉庫で働きながら、毎晩深夜3時まで ビートを作り続けた青年が、lo-fiヒップホップの世界を書き換えた。

チャンネル概要

  • 登録者数: 約42万人
  • 総再生回数: 9,200万回以上
  • 動画本数: 652本
  • 活動開始: YouTube での本格的な活動は2018年頃から
  • 投稿頻度: 週1〜2本
  • 拠点: アメリカ・ロサンゼルス

1997年生まれ。9歳の頃、父親が買ってきた50 Centのアルバムでヒップホップに目覚め、高校終盤にプロダクションの世界へ。LA Recording School を2018年に卒業後、倉庫の仕事をしながらInstagramに毎日ビートメイキング動画を投稿。2〜3年の地道な発信の末、TikTokでの爆発的バイラルを経てフルタイムの音楽家に転身した。

こんな人におすすめ

  • lo-fiヒップホップを作り始めたい初心者(無料ではじめる方法から教えてくれる)
  • J Dilla、Madlib、Nujabes が好きで、その系譜の「今」を知りたい人
  • アニメやゲームの曲をlo-fiにフリップするカルチャーに興味がある人
  • 「ベッドルームプロデューサーが食べていけるのか?」というリアルな話を聞きたい人
  • Ableton Live でビートを作っている人

言語・字幕について

映像中心で言語不問のコンテンツが多い。ビートメイキングのプロセスはAbleton の画面共有で視覚的に追えるし、楽曲そのものは言語を超えて楽しめる。チュートリアルやビジネス系トークは英語リスニングが必要だが、話し方はゆっくりめで聞き取りやすい。

チャンネルの雰囲気

温かい。これが第一印象だ。

L.Dre のビートが温かいのはもちろんだが、チャンネル全体に流れるトーンがそうだ。「自分にもできるかも」と思わせてくれる。機材もスキルも最低限からスタートして、コツコツ続けた結果がこれ——というストーリーが全動画の根底にある。

チュートリアルは丁寧で、初心者を置き去りにしない。同時に、Spotify の収益やストリーミング戦略といった音楽ビジネスのリアルにも切り込む。「夢を見せる」だけでなく「食べていく方法」まで語るのが、このチャンネルの誠実さだ。

注目の動画

「Shibuya (Ft. Frank Ocean) [Chanel Funk Remix]」(1,739万再生)

チャンネル最大のヒット。Frank Ocean「Chanel」をファンキーなlo-fiに仕立てたリミックスが、TikTok で1,000万本以上の動画に使われ爆発的に拡散。彼の人生を変えた1曲。

「Steven Universe theme song but it’s lofi hip hop」(368万再生)

アニメのテーマ曲をlo-fiにフリップする文化の代表作。Spotify では5,000万回以上再生され、Will Smith や Kylie Jenner も使用。lo-fiコミュニティの枠を完全に超えた。

「The best way to START making beats (FOR FREE)」(131万再生)

無料ツールだけでビートメイキングを始める方法。lo-fi制作の入口として最適な動画。「機材がないから始められない」という言い訳を優しく潰してくれる。

「How much Spotify paid me for 4 million streams vs Apple Music」(32万再生)

400万再生でいくら稼げるのか? プラットフォーム間の収益比較をリアルに公開。ビートメイカーのビジネス面を知りたい人に刺さる。

「5 Things I Wish I Knew Before Becoming A Music Producer Full Time」(24万再生)

倉庫作業員からフルタイムプロデューサーへの転身を経験した彼だからこそ語れるリアル。

Lofi Symphony — クラシック×lo-fiの前人未到

2023年、世界最古のクラシックレーベル Deutsche Grammophon(1898年創設)からアルバム『Lofi Symphony』をリリース。ドビュッシーの「月の光」、ベートーヴェンの「月光ソナタ」、サティの「ジムノペディ」、ヴィヴァルディの「四季」を lo-fi ビートに落とし込んだ12曲29分の作品。

制作プロセスが面白い。まずL.DreがDGの既存録音をサンプリングしてビートを作り、それをオーケストラ用に再編曲、LAとベルリンのミュージシャンが再録音。1920年代のスタインウェイの音源やヴァイナルのクラックルノイズを重ね、クラシックとlo-fiの境界を溶かした。

チャンネルの歩き方

lo-fi制作を始めたいなら、「The best way to START making beats (FOR FREE)」から。機材ゼロ、予算ゼロのスタート地点を示してくれる。

彼の音楽を味わうなら、Frank Ocean リミックスと Steven Universe フリップを聴いてから「Lofi Symphony」へ。サンプリングの射程がどれだけ広いかが分かる。

プロデューサーのビジネスに興味があるなら、Spotify 収益公開動画や「5 Things I Wish I Knew」シリーズへ。ベッドルームプロデューサーのリアルな経済を知れる。

関連チャンネル

  • Cookin Soul — サンプルフリップの巨匠。L.Dre がlo-fi寄りなら Cookin Soul はブームバップ寄り
  • Kenny Beats — プロデューサー系YouTuberの先駆者。より対面コラボ重視
  • Andrew Huang — 音楽制作教育の大御所。L.Dre が「lo-fi特化」なら Andrew Huang は「全ジャンル」
  • Simon Servida — トロント発、FL Studio メインのビートメイカー。サンプルフリップチャレンジが人気
  • InspirAspir — lo-fi制作チュートリアル特化。L.Dre よりさらに初心者向け

まとめ

L.Dre は「lo-fiヒップホップで食べていける」ことを証明した人だ。倉庫での9-to-5から、Deutsche Grammophon との契約、Apple や Honda とのブランドコラボまで。そしてそのすべてのプロセスをYouTubeでオープンに共有している。lo-fi を聴くのが好きな人も、作りたい人も、それで生きていきたい人も——このチャンネルが道を照らしてくれる。