音楽機材 英語 / 英語リスニング必要

シンセと暮らす穏やかな日々 ── BoBeats、元心理療法士が伝える「DAWレスの喜び」

BoBeats 登録者 14.1万(2026年3月時点)

南スウェーデン在住の元心理療法士 Bo Nurmi が運営する BoBeats。シンセサイザーのレビューと DAWレス制作の楽しさを穏やかなトーンで14万人に届ける。「音楽制作はストレスじゃない、喜びだ」という哲学が貫かれたチャンネル。

シンセサイザーを買ったとき、最初に感じるのは興奮。でもその後に来るのが「で、何を作ればいいんだろう?」という迷い。BoBeats こと Bo Nurmi のチャンネルは、その迷いを穏やかに解きほぐしてくれる場所です。元心理療法士という異色のバックグラウンドから、シンセとの向き合い方を「楽しさ」の軸で語り続ける── 14万人がこのスウェーデンからの声に耳を傾けています。

チャンネル概要

BoBeats は、南スウェーデン在住の Bo Nurmi が運営するシンセサイザー&音楽制作機材チャンネル。登録者数は約14.1万人、総再生回数は2,748万回超、動画本数は548本。2015年にチャンネルを開設し、2017年にフルタイムの YouTube 活動に移行しました。

Bo の経歴がユニーク。本業は認知行動療法(CBT)を専門とする認定心理療法士で、大学では教育科学を10年間教えていた。2つの仕事を掛け持ちしながら始めた YouTube が軌道に乗り、2017年にコンサルティング&メディア事業を設立。「人に教える」スキルが、そのままシンセの解説に活きています。

音楽の原点は12〜13歳の頃、PlayStation で音楽を作り始めたこと。その後すぐに Cubase に移行し、両親からプレゼントされた Yamaha RM1X が決定的な転機になった。90年代後半のグルーヴボックスとの出会いが、今のチャンネルの「ハードウェアで音楽を作る喜び」という哲学の種になっています。

こんな人におすすめ

  • シンセサイザーに興味があるけど、何から買えばいいか分からない初心者
  • DAWを使わず、ハードウェアだけで音楽を作りたい人
  • 機材を買ったけど楽しめていない、モチベーションが落ちている人
  • 穏やかなトーンで機材解説を聞きたい人(ハイテンション系が苦手な人向け)
  • シンセの「スペック」より「どう楽しめるか」を知りたい人

言語・字幕について

英語での解説が中心ですが、Bo の話し方はゆっくりで丁寧。教育者としてのバックグラウンドが活きていて、初心者にも分かるように段階を踏んで説明する。スウェーデン訛りは穏やかで聞き取りやすいです。機材の操作画面を映しながらの解説なので、視覚情報も豊富。自動生成字幕も利用可能。

チャンネルの雰囲気

一言で言えば「安心できるシンセの部屋」。Bo のトーンは終始穏やかで、煽りやハイテンションとは無縁。新製品を紹介するときも「これ最高!絶対買え!」ではなく、「いいところとそうでないところ、両方見ていきましょう」というスタンス。

MusicTech のインタビューで Bo が語った言葉が象徴的です── DAWレス制作は「ストレスではなく、音楽の喜びについて」だと。完璧な曲を仕上げるプレッシャーから解放されて、ただ音を出す楽しさに立ち返る。その姿勢がチャンネル全体を貫いています。

心理療法士としての視点が垣間見える瞬間もあります。「シンセへの興味を失う7つの理由」(2.8万再生)のような動画では、GAS(Gear Acquisition Syndrome=機材買い漁り症候群)やクリエイティブブロックといった、機材好きなら誰もが経験する心理的な壁を、専門知識を交えて解きほぐす。

コンテンツの3つの柱

1. シンセレビュー

Korg、Yamaha、Sequential、Modal Electronics など幅広いメーカーのシンセをレビュー。「でも誰向け?」(“but who is it for?”)というフレーズが口癖で、スペックだけでなく「この機材がフィットする人」を明確にするのが Bo の流儀。

Korg Minilogue XD のレビュー(43万再生)はチャンネル最大のヒット。年末恒例の「BEST SYNTHS & MUSIC PRODUCTION GEAR」シリーズ(他の YouTuber とのコラボ形式)も人気コンテンツです。

2. DAWレス・ハードウェアセットアップ

Reverb とのコラボで制作した「How to Build a Hardware Synthesizer Setup」シリーズは、DAWレス制作の入門コンテンツとして定評あり。機材の選び方から接続方法、録音環境まで体系的に解説。「7 things you NEED to know before Building a DAWLESS synthesizer setup」(7.6万再生)は実践的な入口として最適。

3. シンセ Tips & マインドセット

「Life Changing Synth Tips」シリーズでは、他のシンセ系 YouTuber をゲストに迎えて実践的な Tips を共有。「My Most Important Synth Advice in 10 Minutes!」(5.2万再生)のような、短尺でエッセンスを凝縮した動画もあり、忙しい人にも観やすい。

「シンセへの興味を失う理由」「DAWレスは喜びについて」といったマインドセット系の動画は、Bo ならではの強み。技術論だけでなく「音楽との向き合い方」を語れるのは、心理療法士の経験があるからこそ。

注目の動画

  • GREAT BEGINNER SYNTHS — a guide to picking your first synthesizer!(21.1万再生)— 初心者のシンセ選びガイド決定版。2025年版に更新済み
  • MicroKORG 2 — Did Korg just make the PERFECT beginner friendly synthesizer?(10.6万再生)— 名機 MicroKORG の後継機を初心者視点でレビュー
  • Korg MULTIPOLY SOUNDS REALLY GOOD!(9.8万再生)— Korg の新ポリシンセの音と「誰向けか」を掘り下げる
  • 7 things you NEED to know before Building a DAWLESS setup(7.6万再生)— DAWレス入門の実践ガイド
  • MY NEW EPIC HOME STUDIO // Full Tour(7.6万再生)— スタジオツアー。機材の配置とワークフローが参考になる

チャンネルの歩き方

シンセサイザーをまだ持っていないなら → 「GREAT BEGINNER SYNTHS」がスタート地点。予算別・用途別にシンセを整理してくれるので、自分に合った1台が見つかります。

DAWレスセットアップに興味があるなら → Reverb コラボの「How to Build a Hardware Synthesizer Setup」シリーズを順番に。機材選びから録音環境まで体系的に学べます。

すでにシンセを持っていて、もっと楽しみたいなら → 「Life Changing Synth Tips」シリーズ。ゲスト YouTuber の視点も加わって、新しい使い方が見つかるはず。

モチベーションが落ちているなら → 「7 Reasons You are Losing Interest in Your Synths」と「How Synthesizers Changed My Life」。心理療法士としての Bo の言葉が、機材との関係を見直すきっかけになります。

関連チャンネル

海外

  • Red Means Recording — モジュラーシンセのライブパフォーマンス。BoBeats が「解説する」なら、Red Means Recording は「演奏する」
  • True Cuckoo — OP-1 と Teenage Engineering 製品の第一人者。「触って覚える」教育スタイル
  • Loopop — 超詳細な機材レビュー。BoBeats が「誰向けか」を語るなら、Loopop は「何ができるか」を語る
  • Ricky Tinez — ハードウェアジャム特化。DAWレスの楽しさを共有する仲間

日本

  • MonkeyMuzik — ブーンバップ+ジャジー+ローファイに特化した日本のビートメイカー

まとめ

BoBeats は「シンセを楽しむ」チャンネルです。速くもなく、激しくもなく、煽りもない。南スウェーデンから穏やかに届く Bo Nurmi の声は、「音楽制作はストレスじゃなくていい」と教えてくれる。心理療法士の目で機材との関係を見つめ直し、Yamaha RM1X から始まったシンセへの愛を548本の動画に注ぎ続ける。初めての1台を探している人も、100台目のシンセに迷っている人も、BoBeats を見れば「ああ、ただ楽しめばいいんだ」と思い出せるはずです。