モジュラーシンセの迷宮へようこそ ── Red Means Recording、OP-1 からユーロラックまで48万人が見守る音の実験室
Red Means Recording 登録者 48.2万(2026年3月時点)
シアトル在住の Jeremy Blake が運営する Red Means Recording。OP-1、ユーロラックモジュラー、ドラムマシンを駆使したワンテイクのライブパフォーマンスと機材デモで48万人が登録。「ワークフローこそ王様」の哲学で、音楽制作の楽しさを伝えるチャンネル。
フルートから始まり、トラッカーソフトを経て、モジュラーシンセの迷宮に辿り着いた男。Red Means Recording こと Jeremy Blake のチャンネルは、「音を作る喜び」をそのまま映像にしたような場所です。OP-1 のカラフルな操作画面、ユーロラックモジュラーのパッチケーブルが織りなす音の迷路、そしてワンテイクで仕上げるライブパフォーマンス── 48万人が「次は何が出てくるんだろう」とチャンネルを開く理由がそこにあります。
チャンネル概要
Red Means Recording は、シアトル在住の音楽家 Jeremy Leaird-Koch(音楽名義: Jeremy Blake)が運営するチャンネル。登録者数は約48.2万人、総再生回数は5,490万回超、動画本数は866本。10年以上にわたってコンスタントに投稿を続けています。
Jeremy は小学校でフルートを始め、ジャズアンサンブルを経て音楽大学に進学。しかしスタジオ機材に夢中になりすぎてフルートの練習がおろそかになり、オーディオエンジニアリングの道に転向。高校時代に出会ったトラッカーソフト(Fast Tracker II)が、電子音楽制作の原点です。
メインチャンネルに加え、アンビエント音楽に特化したサブチャンネル「Red Means Recording Ambient」も運営。Sequential(旧 Dave Smith Instruments)のアーティストとしても活動し、Perfect Circuit とのコラボでオリジナルのユーロラックシステムも設計しています。
こんな人におすすめ
- シンセサイザーやモジュラーシンセに興味があるけど、どこから入ればいいか分からない人
- OP-1 や Teenage Engineering の製品に惹かれている人
- ハードウェアだけで音楽を作る「DAWレス」ワークフローに興味がある人
- 音楽制作の過程そのものを楽しみたい人
- 「機材を買ったけど何を作ればいいか分からない」と悩んでいるプロデューサー
言語・字幕について
機材デモやライブパフォーマンス動画は音楽が中心なので英語力なしで楽しめます。チュートリアルや機材レビューでは英語で解説しますが、機材の操作画面を映しながらの説明なので視覚情報が豊富。自動生成字幕も利用可能。Jeremy の話し方は穏やかで聞き取りやすいです。
チャンネルの雰囲気
清潔感のあるスタジオ環境に、美しくライティングされた機材たち。しかし「機材自慢」のトーンは一切ありません。Jeremy の姿勢は一貫して「この音、面白くない?」という共有の喜び。ワンテイクのライブパフォーマンスでは、パッチケーブルを差し込み、ノブを回し、リアルタイムで音が形を成していく過程がそのまま映される。
失敗もカットしない。予期しない音が出た瞬間の「あ、これいいじゃん」という表情。完璧を追求するのではなく、偶然性を楽しむ姿勢が、視聴者に「自分もやってみよう」と思わせる空気を作っています。
シグネチャーギア
OP-1(Teenage Engineering)
長年 Jeremy の代名詞だったポータブルシンセサイザー。カラフルな画面と直感的な操作で、OP-1 の可能性を世界に示した立役者のひとり。現在はユーロラックが主戦場に移行していますが、OP-1 の動画群は今でもチャンネルの人気コンテンツです。
ユーロラックモジュラー
現在のメインギア。Perfect Circuit とのコラボで 「Red Means Recording System」 というオリジナルのユーロラックシステムを設計。Pamela’s Pro Workout、Noise Engineering Vox Digitalis、Make Noise Morphagene などを組み合わせ、リズミカルな電子音楽に特化した構成。
もうひとつの名物が 「Pizza Party Rack」 というパフォーマンス用セットアップ。ファンがこの構成を ModularGrid で再現するほどの人気です。
その他
- DAW: Ableton Live
- シンセ: Sequential 各種(Sequential 公式アーティスト)
- キーボード: Native Instruments Komplete Kontrol S49
- ドラムマシン: Erica Synths / Sonic Potions LXR-02、Roland TR-8S
コンテンツの3つの柱
1. ワンテイク・ライブパフォーマンス
モジュラーシンセやドラムマシンを使い、カメラの前でゼロから1曲を構築するライブ動画。編集なし、やり直しなし。音が生まれる瞬間の臨場感がそのまま伝わります。
2. 機材デモ・レビュー
新しいシンセ、モジュール、ドラムマシンのファーストインプレッション。スペックを読み上げるのではなく、実際に音楽を作りながら「この機材で何ができるか」を示すスタイル。
3. 制作アドバイス・ワークフロー論
「1ヶ月で10曲作れ」「直感を信じろ」「考えすぎるな」── 機材の使い方だけでなく、音楽制作に向き合う姿勢を語る動画。ビート業界の Kenny Beats が「Don’t Overthink Shit」なら、シンセ界の Jeremy Blake は「Workflow Is King」。
チャンネルの歩き方
モジュラーシンセに興味があるなら、「Pizza Party Rack」のパフォーマンス動画から。ユーロラックの世界を最も楽しく体験できる入口です。
OP-1 に興味があるなら、OP-1 タグの動画を遡ると、このシンセの可能性が網羅的に分かります。
機材選びに迷っているなら、レビュー・ファーストインプレッション動画を複数見てください。実際に音楽を作りながらの評価なので、スペック表では分からない「使い心地」が伝わります。
制作のモチベーションが落ちているなら、ワークフロー論の動画がおすすめ。「10曲作れ」のアドバイスは、シンプルだけど効きます。
関連チャンネル
海外
- True Cuckoo — ノルウェー発の人気シンセ系チャンネル。Red Means Recording が「ライブパフォーマンス」寄りなら、Cuckoo は「チュートリアル」寄り
- Ricky Tinez — DAWレス・ハードウェアジャム特化。ジャムセッションの楽しさを共有するスタイルが近い
- Loopop — シンセ・サンプラーの超詳細レビュー。機材の「スペック」を知りたいときはこちら
- BoBeats — スウェーデン発の穏やかな機材レビューチャンネル
日本
- MonkeyMuzik — ブーンバップ+ジャジー+ローファイに特化した日本のビートメイカー
まとめ
Red Means Recording は「音楽機材は楽しむためにある」を体現するチャンネルです。完璧を目指すのではなく、実験と偶然を楽しみ、その過程を共有する。フルートから始まりモジュラーシンセに辿り着いた Jeremy Blake の旅路は、音楽制作の楽しさそのもの。機材に興味がある人も、すでに持っているけど活かしきれていない人も、このチャンネルを開けば「あ、こういう楽しみ方があったんだ」と気づくはずです。