音楽機材 英語 / 英語リスニング必要

スペックシートの先にある音 ── Loopop、シンセレビュー界の「誠実な百科事典」

Loopop 登録者 26.6万(2026年3月時点)

オランダ在住の DJ/プロデューサー Ziv Eliraz が運営する Loopop。シンセサイザーや音楽機材の超詳細レビューで26万人が登録。全機材を自費購入し、忖度なしで「仕様」と「音」の両面から語る、シンセレビュー界で最も信頼されるチャンネル。

「この機材、本当に買う価値があるのか?」── シンセサイザーを買う前にこの問いを抱えたことがある人なら、おそらく Loopop の動画にたどり着いたことがあるはずです。1時間を超えるレビュー動画、すべて自費購入した機材、メーカーへの忖度ゼロ。26万人が「次に何を買うか」を決めるとき、最後に確認するのがこのチャンネルです。

チャンネル概要

Loopop は、オランダ在住の DJ/プロデューサー Ziv Eliraz が運営するシンセ&音楽機材レビューチャンネル。登録者数は約26.6万人、総再生回数は6,130万回超、動画本数は420本。アムステルダム音楽院(Conservatory of Amsterdam)卒業のバックグラウンドを持ち、DJ・プロデューサーとしての実務経験に裏打ちされたレビューが特徴です。

チャンネル名の「Loopop」は「ループする音楽」への愛着から。チャンネル説明にある通り、テーマは「in-depth electronic music & synth ideas, tips, tricks and reviews」── 「深掘り」がキーワードです。

こんな人におすすめ

  • シンセサイザーの購入前に「本当に自分に合うか」を徹底的に調べたい人
  • スペック表だけでは分からない「実際の使い心地」を知りたい人
  • 機材の隠れた機能やワークアラウンドを知りたいパワーユーザー
  • メーカーの宣伝に左右されない、正直なレビューを求めている人
  • DAWレスセットアップの構築に興味がある人

言語・字幕について

英語でのトーク解説が中心なので、ある程度の英語リスニング力が必要です。ただし Ziv の話し方は論理的で構成が明確。機材の画面やノブ操作を映しながらの解説なので、視覚情報と合わせれば英語中級者でも十分ついていけます。動画内にタイムスタンプ付きの目次が必ず設定されているので、気になるセクションだけ見ることも可能。

チャンネルの雰囲気

派手な演出は一切なし。機材とマイクと Ziv の声。それだけ。サムネイルも落ち着いたデザインで、煽り文句よりも機材名が主役。動画の冒頭で「この機材の良いところと悪いところ、両方話します」と宣言するスタイルが象徴的です。

Ziv のトーンは冷静だけど退屈じゃない。「ここ、すごくいいんですよ」と熱が入る瞬間と、「ただしこの仕様は正直どうかと思う」と率直に切り込む瞬間のメリハリが心地よい。視聴者は情報を得るために来ているし、Ziv もそれに応える。信頼関係がチャンネル全体を貫いています。

自費購入ポリシー ── Loopop の信条

Loopop を語る上で外せないのが「全機材を自費購入する」というポリシー。多くの機材系 YouTuber がメーカーからレビュー用機材を無償で受け取る中、Ziv は自分の判断でレビュー対象を選び、自分のお金で購入する。だからこそ「この機材にこの価格の価値があるか」という評価に説得力が生まれます。

このポリシーが最も注目されたのが、Behringer のレビューを自主的に停止した件。企業姿勢への疑問から Behringer 製品のレビューを取りやめたところ、Behringer 側が「無料で機材を送らないからレビューしないのだ」と虚偽の主張を展開。Ziv は冷静に事実を公表し、コミュニティから圧倒的な支持を得ました。

コンテンツの3つの柱

1. 超詳細レビュー

1本あたり30分〜1時間超え。シンセサイザー、サンプラー、ドラムマシン、MIDIコントローラーなど、あらゆる音楽機材を「仕様」と「音」の両面から解剖する。単なるデモ演奏ではなく、内部のシグナルフロー、モジュレーションの仕組み、他機種との比較まで踏み込む。

最近のレビューでは Elektron Tonverk(14万再生)、Akai MPC XL、ASM Leviasynth、Roland TR-1000 など、話題の新製品をカバー。

2. セットアップ Tips & テクニック

「Synth Setup Tips」シリーズでは、DAWレスセットアップの構築方法、MIDI 同期のコツ、ノイズ対策(12万再生超の「ノイズ・ハム・グラウンドループの直し方」)など、実践的な知識を共有。「12の安くて簡単なノイズ対策」は機材を持っている人なら誰でも使える実用的な内容です。

3. Ableton Live / パフォーマンス Tips

DJ/プロデューサーとしてのバックグラウンドを活かした Ableton Live のパフォーマンス Tips も人気コンテンツ。「30 Performance Tips for Ableton Live」では、PUSH 2/3 の活用法からスペーシャルオーディオのアイデアまで幅広くカバーしています。

注目の動画

  • Elektron Tonverk Review(14.1万再生)— Elektron の新シンセを Digitakt / Octatrack と比較しながら徹底レビュー。10のTips付き
  • 12 better, simple and cheap ways to fix noise, hum, buzz(14.4万再生)— ノイズ対策の決定版。機材を持っている人は必見
  • Roland TR-1000 Review(12.7万再生)— Roland の新アナログドラムマシンをサンプリング機能まで含めて解説
  • Moog Messenger Review(9.3万再生)— Moog の新シンセに「DFAM モード」を見出す発見型レビュー
  • Yamaha MODX M Review(8.8万再生)— 旧モデルとの比較と40のプリセット付きチュートリアル

チャンネルの歩き方

シンセサイザーの購入を検討しているなら → その機材名で検索すれば、おそらく Loopop のレビューがヒットします。タイムスタンプを活用して気になるセクションから見るのが効率的。

DAWレスセットアップに興味があるなら → 「Synth Setup Tips」シリーズが最適。MIDI 同期、ノイズ対策、パフォーマンスのための構成方法がステップバイステップで学べます。

Ableton Live ユーザーなら → 「30 Performance Tips」の動画は、PUSH ユーザーでなくても参考になるアイデアが詰まっています。

「とりあえず Loopop を知りたい」なら → ノイズ対策の動画がおすすめ。機材を選ばない汎用的な内容で、Loopop の「実用的で誠実」なスタイルが最もよく分かります。

関連チャンネル

海外

  • True Cuckoo — Loopop が「仕様」で機材を語るなら、Cuckoo は「楽しさ」で語る。同じ機材でもアプローチが真逆で、両方見ると完璧
  • Red Means Recording — モジュラーシンセのライブパフォーマンス。Loopop がレビューで紹介した機材を、Jeremy が実際にパフォーマンスで使う姿を見られる
  • BoBeats — スウェーデン発の穏やかなシンセレビュー。Loopop ほど技術的に深くないぶん、初心者にも入りやすい
  • Ricky Tinez — ハードウェアジャム特化。レビューより「この機材で何が作れるか」を見せるスタイル

日本

  • MonkeyMuzik — ブーンバップ+ジャジー+ローファイに特化した日本のビートメイカー

まとめ

Loopop は「シンセを買う前に見るチャンネル」であり、「買った後にまた見るチャンネル」です。Ziv Eliraz の誠実さ── 自費購入、忖度なし、1時間かけても伝えきる姿勢── がそのまま26万人の信頼になっている。スペックシートの先にある「この機材で何ができるか」を知りたいとき、Loopop ほど頼りになるガイドはいません。